おすすめスポット

学会で発表されたDDWATER(重水素減少水)のエビデンスと、がんの予防効果、今後の展開

取材協力●臼井雅明 株式会社スーパーライトウォーター代表取締役
取材・文●宮西ナオ子 フリーライター             

ハンガリーでは1990年代から研究、2010年には第1回国際シンポジウム開催

DDWATER(重水素減少水)とは、天然の水に含まれる重水素(水素の同位体)を人工的に取り除いた水のことです。 
ハンガリーにあるHYD研究所所長、分子生物学者のガボール・ショムヤイ理学博士が、長年にわたる医学・生物学的な基礎的研究を重ね、生み出した水なのです。
「通常の重水濃度は約150ppmですが、重水素減少水は10~115ppmの重水濃度を持っています。DNAが傷つけられ、異常な細胞が増殖を始めるときは、『重水素』が深く関わっています。重水濃度を下げた水を飲み、体内の重水濃度を下げると、がん細胞にさまざまな影響を与えることが検証の結果わかるようになりました」と臼井社長は言います。
著書写真.jpgガボール・ショムヤイ博士の著書(『Let's Defeat Cancer!』)ハンガリーの国立がん研究所では、ショムヤイ博士を中心に1990年の初めに、ハツカネズミを使い「重水素濃度を下げた水を与えた場合、がんの増殖にどのような影響を与えるのか」という研究がなされています。また、同国国立薬学研究所では、異常細胞に対する有効性を確認するために、二重盲検法による臨床試験も行われています。これは医薬品と同じ厳しい基準を設けたものです。
ショムヤイ博士の研究のテーマは「腫瘍の壊死と腫瘍壊死因子の研究」というものでした。10年の歳月を費やし1000人を超す臨床データを集めたと言います。その結果をまとめたのが1999年に発表された「がんに打ち勝つ! 重水素減少水のがん治療の効果」と題する論文です。 
このように重水素の研究に熱心なハンガリーでは、4年前の2010年5月13・14日と2日間にわたり、首都ブタペストにおいて「第1回重水素低減に関する国際シンポジウム」が開催されました。
論文写真.jpg第1回・第2回国際シンポジウムのプログラム表紙と、DDWATER(重水素減少水)に関する論文シンポジウムには、DDWATERの研究で国際的に活躍している多くの学者や開業医師が参加し、「重水素に関わる基礎および研究の結果」「臨床情報」などを共有しました。
①重水素減少とがんの研究およびがん治療、②重水素減少と糖尿病の研究、③重水素減少とアンチエイジングの研究、といった3つの柱をテーマにシンポジウムは行われています。
この国際シンポジウムでは、ショムヤイ博士をはじめ4名の研究者が発表した「一般がん治療と組み合わせたDDWATER(重水素減少水)の人への利用に関わる主要結果と基本的規則」と題する発表が画期的なものとして注目を集めました。ハンガリーでは同様なシンポジウムが2年に1度催されています。
第2回国際学会は2012年5月17~18日、同じくハンガリーのブタペストにおいて開催。第3回目の学会も、2014年5月16~17日の両日、ブタペストにおいて開催されています。その後、臼井社長は、ショムヤイ博士を日本に招待し、DDWATER(重水素減少水)についてディスカッションをする機会を得ています。

日本における重水素減少水の研究―健常者にも数々の有効な作用が

加齢医学会写真.jpg2004年6月に開催された抗加齢医学会において、DDWATER(重水素減少水)についての研究発表を行った水島裕会長(左から2人目)このような活動を受け、日本においてもDDWATER(重水素減少水)の研究が盛んに行われるようになりました。国際個別化医療学会、統合医療、日本抗加齢医学会、日本腫瘍学会、日本代替・相補・伝統医療連合会議、臨床ゲノム医療学会などでもDDWATER(重水素減少水)について紹介・研究・学会報告が行われています(写真参照)。
それら学会における報告から、重水素減少水の作用について見てみると以下のようなものが挙げられます。
◦酵素活性の向上
◦NK活性の向上
◦腫瘍マーカーの低下
◦基礎代謝を向上させる
◦新陳代謝を向上させる
◦疲労回復や、傷および炎症の回復向上
◦血糖値のコントロール
◦リューマチ、膠原病の治療
◦DNAを保護し老化を抑止する
◦がん細胞の分裂を抑止する
◦NK活性を高めがん細胞を破壊する
◦活性酸素の除去酵素の活性を高め、DNAの破壊を防ぐ
(薬剤や手術の傷放射線治療によって発生する過剰な活性酸素の除去、再発や検査被爆の防止)
◦代謝の向上や睡眠の改善により体力を回復
健常者が、DDWATER(重水素減少水)を飲むとどのような効果が現れるのか。これについては日本代替・相補・伝統医療連合会議によるデータが公表されています。
がん患者さんのみならず、健康な方もアンチエイジングや免疫力アップにDDWATER(重水素減少水)を取り入れている方がいらっしゃいます。そのような方の各種機能の有意義な改善、上昇についての報告をまとめたのが表1です。

表1 重水素減少水の効果 健常者の場合
NK値が上がった5例中5例、各種機能の有意義な改善、上昇を認めた
◦よく眠れるようになった ◦男性機能の回復効果
◦持久力がついた ◦利尿時間の短縮
◦老眼が軽くなった ◦時差ぼけをしにくくなった
◦疲れにくくなった ◦血糖値が下がった
◦痩身効果があった ◦朝の目覚めが良くなった
◦肌がすべすべになった ◦イボがとれた
◦老人斑が消えた ◦風邪をひきにくくなった
◦血行が良くなった ◦肩こりがなくなった
◦手足の冷えがなくなった ◦食欲が出た








性別 年齢 マーカー 飲水前 飲水後 結果
T.U. 61 NK 48.1 71.8 ↑UP
S.U. 57 NK 37 74.3 ↑UP
T.H. 64 NK 43.9 75.4 ↑UP
A.H. 60 NK 25.7 38.3 ↑UP
K.S. 58 NK 57.9 74.6 ↑UP

重水素減少水:濃度が低ければ低いほど効果が高くなる

2002年の段階で、ハンガリーでは年間1000トンも販売されたDDWATER(重水素減少水)。しかも病気になった方が治療のために飲むのではなく、健康な人も健康を維持し、特にがんを予防するために飲んでいると言います。
「1リットルの重水素減少水を年間90日間、毎日飲用すれば有効」とショムヤイ博士は勧めていますが、具体的にどのように摂取したらよいのでしょうか。
「がんの患者さんの場合は、少なくとも1日に1リットルは飲み続けることで、体内に存在する水を置換することが肝要です。濃度は、10、25、50ppmの3種類がありますが、濃度が低ければ低いほど、効果が高くなるので、飲む量を必要としません。あまり水が飲めないという場合は、濃度の低い水を少ない量飲むということも可能です。通常は50ppmを飲用します。これを1日1~1・5リットル、数回に分けて飲用します。起床時、食事、就寝時に5~6回に分けて飲むのが理想的です。加熱したり、沸騰させたりしても効果は変わらないので、お茶、コーヒー、スープ、料理などに使用することも可能なので便利です」(臼井社長)
表2は重水素減少水の効果について見たもの。表3は、その副作用です。予防効果としては、1年のうち1~2カ月に濃度105ppmのDDWATER(重水素減少水)を、0・5~0・7リットル、2~3週間継続的に飲用し、その後はさらに2~3週間にわたって、1~1・4リットル飲水し、この後、最後の2~3週間は0・5~0・7リットルを飲用するというパターンで予防効果が上がると言われています。

表2 重水素減少水の効果
がん患者 生存例の場合
◦NK値が上がった 10例中8例
◦AFPの大幅な改善効果 10例中4例
◦ビリルビンの大幅な改善効果 10例中1例
◦PIVKAⅡ値が大幅に下がった 10例中2例
◦ホクロ剥離 10例中1例
◦PSA前立腺がんの大幅改善効果 10例中3例
NK値が下がった場合は生存例は少ない。

表3 重水素減少水の副作用
◦飲み始めた当初、発熱があった
◦頭が痛くなることがある
◦痩せた
◦眠くなることがある
◦刺激に対する過敏状態
◦空腹感

「もちろん重水素減少水の効果(表4・表5)を促進するには、バランスの取れた食事、ポジティブシンキング、免疫系の強化は必須です。場合によっては、必須栄養素サプリメントや抗酸化のサプリメントが必要になることもあるでしょう」(臼井社長)
表4 DDW25投与によるNK値と腫瘍マーカー値の変化(提供:医療法人三矢会佐野外科医院)
名前 年齢、性 原発巣 転移巣 DDWによる治療 投与前NK値 投与後NK値 腫瘍マーカー値 投与前 投与後
F.K 57女性 卵巣 肝、脳 DDW25点滴 19.5 2.4↓ CA125 9,580 2,310↓
A.S. 44女性 乳 Op 肝骨肺 DDW25点滴、飲水 7 10.3↑ CA50 40 33↓
S.T. 55男性 大腸 肝STOMA DDW25点滴 6.2 26.9↑ TPA 48 200↑
A.F. 57女性 胆管 肝、胆 DDW25飲水 10.9 17.1↑ PIVKA 2,080 20↓
M.A. 72女性 肝、胆
DDW25飲水

AFP 10,324 2,715↓











の中の数値は改善を意味します。


表5 重水素減少水(DDWATER)に関する試験結果

結 語
(1)重水素減少水(重水濃度25ppm、DDW25)の酵素反応速度に及ぼす影響、ならびに健常者及び癌患者に投与して、その生理作用と改善効果について検討した。
(2) 酵素としては乳酸脱水素酵素(LDH)を選び、L-コンセーラⅠ・Ⅱを検体として、通常水及びDDW25を溶媒とする反応系を自動化学分析機に乗せて各々の反応系につき20回測定して得た平均値の差をt検定法により有意差を検討した。その結果、DDW25系の平均値はコンセーラⅠでは5%以下の危険率で有意(+1.3%)、コンセーラⅡでは0.1%以下の危険率で有意(+3.2%)を認めた。
(3)健常者に対する生理作用としては、
① NK細胞活性値の上昇(5例中5例)、
② 各種機能の有意義な改善、上昇を認めた。
(4)癌患者に対する改善効果は、医療法人三矢会佐野外科医院に入院している患者の希望者10例について、それぞれの入院期間中の所見・データによった。
① NK細胞活性値の上昇は、10例中8例に認めた。
② 腫瘍マーカー値の減少は、10例中6例に認めた。
③ 死亡例は10例中4例であった。死亡4例中3例は2臓器以上の転移巣を有する超末期的患者であり、他1例は末期膵癌患者であった。
以上から重水素減少水(DDW25)は
① 酵素反応速度を有意に促進させる。
② DDW25の癌患者への投与(飲用、点滴)はNK細胞活性値を上昇させ、又腫瘍マーカー値を減少させて癌治療上極めて有用であり、従来の綜合免疫療法に比して勝るとも劣らない新治療法であると考えられる。

重水素減少水の「点滴」療法に期待

現在、ハンガリーの国立がん研究所をはじめとして、さまざまな機関では、20年もの年月をかけて調査した膨大な臨床データを集め、DDWATER(重水素減少水)のがん治療による中間生存期間を2~3倍にできるという論文を発表しています。
先にも述べたように、ハンガリーでの研究が発端となって、日本においてもDDWATER(重水素減少水)に対する関心が高まるようになりました。また、日本の一部医療機関では、重水素減少水を点滴することで(表6、写真参照)、身体の新陳代謝が高まり、ナチュラルキラー細胞の活性を高める試みが始まりました。効率よく体内の重水素濃度を低下させるために、点滴とDDW10の併用を勧めています。

表6 重水素減少水(DDW)生理食塩水による点滴要領(医療法人三矢会 佐野外科医院)

1 点滴用液は、25ppm DDWに10%NaCl水を加えて、NaCl濃度0.9%となし加熱滅菌して使用する。
2 一回の点滴液量は250mlを限度とし、隔日実施し、週3回までとする。
3 点滴速度は250mlを約2時間で終了する速度とする。
4 一般に副作用は殆ど認めないが、異常の兆しが出現したら直ちに点滴を中止して飲用に切り換える。

「日本では2011年1月から注射用水の開発にも取り組んでいます。注射用水が完成することで医師をはじめ飲用を検討している方にも信頼を持っていただけると思います。治療と飲料水の組み合わせですので、医薬品製造販売業、医薬品製造業、医薬品卸業、製品試験、量産試験を2013年11月ですべて完了しています」と臼井社長。
これにより腫瘍マーカーの低下や、基礎代謝の向上、DNAを保護し、老化を抑止するという効果が期待されるようです。
(おわり)

123